人間関係
人生の中で大切なものの1つでありながら、もっとも扱いが難しいものの1つと言ってもいいかもしれません。
心理学の大家、アルフレッド・アドラーさんは人生の悩みは人間関係から生まれると言っているぐらいに、人間関係が与える影響は大きなものです。
だからこそ良い人間関係を作りたいと思うものですが、それがなかなか難しい・・・と感じる方は少なくないと思います。
あなたはいかがでしょうか?
僕はよく悩んでいます。ほんと難しいな・・・と思います。
そんな人間関係。
良い人間関係を築き、残し続けるにはどうすればいいのか。
楽しい時間を増やし、苦しい時間や悲しい時間を少しでも減らせるような人間関係を築くには?
経済的に豊かになる人間関係を築くには?
そのコツは、ある1つの感覚にあるようです。
人付き合いを左右する1つの感覚
個人投資家の加谷珪一氏の著書「あなたの財布に奇跡が起こるお金の習慣」によりますと、人付き合いのコツは”距離感”にあるようです。
距離感の調整が上手な人が人付き合いの上手い人、距離感の調整がイマイチうまくできない人が、人付き合いが苦手な人なのかもしれません。
適度な距離感がある
人間関係を表現する言葉には色々なものがあります。
「親子」「兄弟」「友達」「仲間」・・・等々、色々な表現がありますが、これらの言葉が表しているのは距離感です。
距離の近さ、遠さが人間関係で、それぞれの人にとってふさわしい距離感にふさわしい人が収まるようになっていると思うのです。
親は親ですし、友達は友達です。
でも、この距離感が狂いだすと問題が起きやすくなります。
距離感に応じた喜怒哀楽がある
人間関係の距離感には、それに応じた喜怒哀楽があると思うのです。
親子なら、親子でしか味わえない喜怒哀楽があります。
親友なら親友なりの喜怒哀楽、恋人なら恋人なりの喜怒哀楽がそこにあると思います。
しかし、その距離感に相応しくない喜怒哀楽を求められたり、求めたりするときに問題が起きます。
例えば、親子の距離感だからこその喜怒哀楽を恋人との関係性に持ち込むと、そこには必ず問題が生まれます。
恋人に親の役目を求めたり求められたりするとそこに「依存」や「共依存」という問題が生まれて、互いが疲弊してしまいボロボロになっていきます。
距離感を間違えると問題が起きやすくなります。
共有できる喜怒哀楽を見極める
人間関係の距離感に応じて、味わえる喜怒哀楽は変わります。
これは、味わってもいい喜怒哀楽の度合いがその人との間で相応しい距離感だということにもなります。
会社の同僚レベルの相手なら自身が抱える親子間の深刻な悩みなどは言えないはずですが、昔から付き合いがある親友なら言えるはずです。
逆も言えるはずです。
よく知らない同僚レベルの相手から親子間の深刻な悩み相談をされると反応に困るはずです。
喜怒哀楽をどの程度共有出来るのかが距離感になってきます。
距離感が適正な人は、その共有レベルに不一致が起きていないということです。
逆に、人間関係がうまくいかない人は、共有レベルの不一致が起きているということです。
まとめ
人付き合いが上手い人と下手な人。
その差は、他者との距離感にあるようです。
相応しい距離感で関係性を構築し、維持できる。
そういう人が人間関係を上手に乗りこなせるようです。
人間的には相性は合わないけどビジネス上は有意義な関係性だと判断したなら、迷わずビジネスライクな関係性を構築する。
この人とは親しくなれると感じたなら、自分の思っていること、感じていることを少しずつオープンにしていき、共有できる喜怒哀楽の量を増やす。
そういう調整が上手い人が、人間関係の構築が上手い人の特徴のようです。
もし、あなたが人間関係の構築で悩んでおられるなら、距離感の調整の仕方が少々雑だったり甘かったりするのかもしれません。
よければ参考にしてみてください。