読書メモブログ

読書して思ったこと・分かったこと

行動を起こす時にまず取り掛かるべきこと

行動を起こそう!

自己啓発系の本や、成功者の名言的なものでよく取り上げられるフレーズですが、ここから連想するイメージってどんなものでしょう?

行動って一口に言っても範囲が広いですからね。

今何もしていない人に向けての「行動しろ」と、既に準備万端で次のステップにいくべきなのに行けない人への「行動しろ」は同じ中身ではないはずです。

もし何も準備していない人にいきなり本番に挑め!という意味での「行動しろ」なら、さすがに無謀だろって思いますが、意識高めの動画とかでは、結構こちら側で言っているのが多い様な気がしますが、いかがでしょうか?

 

そんな事を思っている先日、ライフネット生命の出口会長の本「本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法」を読んでいて、こんなエピソードがありました。

ワインを趣味としているが、これを趣味とする時にもまず書籍を10冊ほど買って知識を身に着け、そこからワインを実際に味わっていくというプロセスを踏んだ

具体的な表現はこれとは違いますが、出口会長の知識も経験も自身に蓄えるためのアプローチとしてこういうエピソードが出てきたのです。

サラッと書いていますけど、とても示唆に富んでいるな・・・と読みながら衝撃を受けました。

そして、こうも思いました。

 

「行動をしろ!」の一言が意味しているのは、出口会長のエピソードに出てくるような手順をスタートしろということではないだろうか?と。

なんのこっちゃ?って思ったと思いますので、少し書かせてもらいます。

 

 

行動を起こすべきと思った時に振り返って見てほしいこと

出口会長のエピソードを読んで、お気づきかもしれませんが、会長の踏まれた手順は人間が何かをマスターする上での手順通りにになっています。

学習の5段階レベル

人間の成長には次のような段階があると言われています。

  1. 無意識的無能(知らないしできない)
  2. 意識的無能(知っていてもできない)
  3. 意識的有能(考えるとできる)
  4. 無意識的有能(考えなくてもできる)
  5. 無意識的有能に意識的有能(どこからでも教えることができる)

https://www.nlp.co.jp/000015.php

この5段階で成長していくとされています。

何もしらないしできないという状態から、知っていてできる状態になり、それを教えることができるようになるというのが最上位という考え方です。

 

出口会長がワインを趣味にする上でまず読書で知識を身に着けたのは、”知らないし出来ない”という状態から、”知っていてもできない”もしくは”考えるとできる”という状態に移行するためのステップです。

その後、ワインをご自身で何本も飲み、その味わいの経験を積むことで”考えなくてもできる”レベルにまでワインの知見を高めていく。

こういうプロセスを踏まれています。

知識を先に身に着ける理由

書籍の中では、書籍を読んで先に知識を身に着ける理由として、こんなことも書かれていました。

知識が経験を受け止める土台になる

知識があるから、その経験に含まれている情報を理解することができます。
その知識が豊富であればあるほど、解像度の高い情報を得ることができます。

ワインの知識として品種の知識があれば、この味わいはこのぶどう品種だからか・・・とか、産地の知識があれば、この産地の特徴はこういう風味なのか・・・とか、また年度の知識があれば、この年は豊作と言われていただけの事はあるな・・・などと、知識が経験を受け止める受け皿になってくれます。

佐藤優氏の「読書の技法」でも確か以下のようなことが書かれていました。

読む人の学力が低ければ読書から得られる知識も少なくなる。最低限、高校レベルの基礎知識が備わっていてこそ読書が生きてくる

このような言い回しだったと思いますが、要するに知識次第で1の情報から理解できる量が変わるのだから、基礎知識をまず身に着けましょうってことでした。

知識を付けることが、それを実践する前段階として重要であるということを二氏が言われています。

行動しよう=今の自分の段階に合わせる

「行動しよう」と煽る動画などが今は溢れていて、それにつられて行動を起こす人も居ると思います。また、それによって経験を得られるというのは確かにその通りです。

ただ、物事には順序があって、一段飛ばしでその順序を飛ばすと損をするのは自分自身だと思うのです。

投資の知識がないのに、煽られて投資案件に手を出して大損をした。
よくある話ですし、投資は自己責任ですから仕方がないのですが、そもそもとして、無知識なのになぜ投資に手を出したのかって部分です。

知識を身に着けるというステップをすっ飛ばしたことで失敗リスクが高まったとも考えられますし、行動して失敗したとしても、なぜ失敗したのか、どうすればよかったのかという分析をすることもできないはずです。

結果、経験を無駄にしていると言えます。

逆に十分に知識があるのに、実践に踏み出せないのなら、”実践あるのみ”で一歩踏み出してみる価値はあると思います。

今の自分がどの段階にあるのかで求められる行動は変わります。

そんなわけで

「行動を起こす」という一言が意味していることの違いや思うことを、著名な方が何か新しい行動を起こす時にはどうされているのかを参考にしながらあれこれと書かせてもらいました。

完全な僕の主観では、無知な人に対して”実践しろ”と煽る人は、大抵何かを売ろうとしている人か、学習の5段階などの知識を持ってないギャンブル思考の人だと思っています。

知識を身に着けずに、イチかバチかでやってみろなんてアドバイスをする人は、冷静に見れば異常ですしね。

 

そんな事をふと思ったので書かせていただきました。

よければ参考にしてみてください。

 

 

読書の技法

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