どうすればいいのかわからない
あれもこれも大切な気がする・・・全部を把握しないといけないけど、把握しきれないし、しきれるきもしない。でも、なんとかしなければ・・・。
そんな混乱状況を抜け出すためには、まずは現状を整理するところからスタートさせなければいけません。
では、混乱している状況を整理するにはどうすればいいのか?
「東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣」という本によると、そのコツとしてとても参考になるヒントが書かれていました。
どんなに複雑に見えることでも、大きく分けると実は3つの要素に分けられるというケースが多いです。
「東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣」P60
これはカオス理論という複雑系の学問を学べば分かることとされていて、3つの事象が絡み合うと物事は複雑になってきます。
このことだけを頭に置いておくだけでも、混乱した時に自分でその状況を整理する時の着地点として使うことができるのではないでしょうか?
混乱状況を整理するときの落としどころ
混乱しているというのは、処理能力を超えているということを意味しています。
だから、処理能力を超えないレベルにまでサイズを調整するという意識を持つことが重要なようです。
混乱している状態とは
混乱している状態を少し離れて客観的に見ると、こんな事が言えるのではないでしょうか?
なぜ混乱しているのかというと・・・
- 把握しなければ事象が多い
- どの事象を優先すべきか整理ができていない
全部が大切だし、全部なんとかしなければいけないけど、時間配分がわからない。
だから混乱しているのだと思います。
つまり、まずは優先順位をつけるか、事象を把握するのか、どちらからか着手しなければ混乱は解消しないということでもあるはずです。
優先順位を付ける難しさ
事象の把握と、優先順位。
整理するのはどちらが難しいのか・・・となると、多分優先順位だと思うのです。
なぜなら、優先順位が同程度の事象が複数あるから混乱しているはずだからです。
AもBも捨てがたい、CもDも・・・みたいな感じで、同程度の優先順位が同時にたくさんあるのでややこしくなっていて、それを優先順位を明確につけなさいと言われて出来れば悩んでいないはずです。
同程度でまとめてみる
事象の優先順位がつけられなくて混乱しているのなら、その事象の優先順位が同程度のものをまとめてみるとスッキリするはずです。
それを3ランクに分けてみると、スッキリするはずです。
至急度A、B、Cみたいな感じで。
で、Aの中に含まれるものから対応するようにする。これだけでも、混乱度合いは収まるはずです。
まだ収まらないなら、Aの中を3ランクに分けてみる。
A1,A2,A3といった感じで。
混乱が収まるレベルに整理して、対処する。
つまり・・・
混乱は把握しきれてないから起きるのだから、把握できるサイズにしてしまえば収まるよってことなんです。
本の中では、頭がいい人は分類する力が長けているよって感じでこの事例を紹介されています。
丁度いいグループにしてしまって、そのグループ単位で管理する、コントロールする。
そうすれば混乱せずに対応できるよって事で、そのヒントとして3つに分類することを意識してみてくださいと書かれています。
「3」という数字もまた絶妙と言いますか、相性が良いと言いますか。
人間って3という言葉になじみが深いと思うんです。
松竹梅というランク付けは昔からありますし、甲乙丙もそうです。
何かを伝える時に、「3つのポイントがあります」と言うと聞く側が効きやすくなったりもします。
3という数字が分類するにはちょうどいいというのが本能的にあったのかもしれません。
たまたまかもしれませんが・・・。
そんなわけで、混乱している状況で、その混乱を乗り越えるためには3つに分類するということを意識して見てください。混乱しないためにも、普段から3つに分類する癖をつけていても良いかもしれません。
物事を考えるのがグンと楽になるかもしれませんよ。