新書を読む
これに否定的な意見をチラホラ見かけ、同時に親書を読むほうが良いとする肯定的な意見も見て、これはどちらが芯をついているのだろう・・・と気になりながら、読書術に関する本を40冊以上読んでみました。
その結論として、新書も読むほうが良いし、特に初心者さんは新書をたくさん読むほうが良いということになります。
新書を読むことで、そのジャンルに関する基本的な知識を一気に学べますから、新書を踏み台にしてそのジャンルの理解を深めることができます。
なぜそう言い切っちゃうのかって事を少々書かせていただきます。
新書をたくさん読むほうが良い理由
新書をたくさん読むほうが良いというよりも、結局は本をたくさん読んだ方いいという事になってきます。
本をたくさん読むにあたって新書もたくさん読んだほうがいいよって事なのです。
新書をオススメする著名人は多い
新書を読むことを肯定的に捉える著名人は多くいらっしゃいます。
特に教授という肩書を持つ方が書かれている本には、新書を読むことをオススメしているケースが多くあります。斎藤孝先生や鎌田浩毅先生はご自身の本で新書を読むことをオススメされています。
自身が新書を出しているので売上に繋がってほしいという気持ちがゼロということはないかもしれませんが、それ以上に、新書は著名な方が初心者向けに書いているものが多いので、その分野の入り口に最適であるからという理由がほとんどです。
新書がオススメじゃないという人の共通点
賛成意見があれば反対意見があるのは世の常で、新書を読まなくてもいいとする人も時々います。
ブログやはてなダイアリーでも散見されます。
内容が薄いとか偏りがあるとかで、だから新書自体が価値がないなどなど・・・。
もっともらしいですが、これは新書がダメという理由にはならないはずです。
それらは新書に限らず全ての書物にありえる事ですし、新書という形式の本は全てだめという媒体の型で一くくりにして判断して良いのなら、ブログやはてなダイアリーなんて誰がどういう根拠で書いているのか分からないものばかりですから無価値そのものだし、そんな無価値な場所に書かれているそれらの意見も無価値という事になります。
でも実際にはブログ記事の中にも価値があるものは多くありますから、媒体の型で分類して結論付けるというのは暴論すぎる気がします。
つまり、新書だからという括りで結論付けるのは乱暴だと思います。
著者と内容の信用性だけが大切
新書だからダメということも、新書だから良いという事もないと思います。
大切なのは、誰が何を書いているのか。その内容は信用に値するのか、です。
ただ、新書は著名な方が書いているものが多く、加えて、初心者に合わせているものが多いという傾向ありますから、読むに値する本は多くあると思います。
実際、新書本の中でアタリの本に出会うことはよくあります。
むしろ文庫本や単行本形式の本よりもアタリに合う可能性が高い気がします。
新書を多く集中的に読むという選択肢は、初心者レベルの段階においてはむしろ推奨できる賢明な選択肢だと思います。
そんなわけで
新書を集中的にたくさん読むという選択肢は、賢明な選択肢だと思います。
本は本ですから、新書だからとか、単行本だからという括りで考えること自体がナンセンスだと思います。
京大教授の鎌田浩毅先生は著書「理科系の読書術 インプットからアウトプットまでの28のヒント (中公新書)」の中で、知識は先ずインフォメーションからはじまり、それがインテリジェンスになると書かれています。
まずは断片的な情報が蓄えられ、それを体系立てて組み立てることで知識になるという意味ですが、そのインフォーメーションとインテリジェンスの部分を新書が担ってくれると僕は捉えてます。
あるジャンルの初心者であり、その知識を得たいと考えるなら、まずは新書からという選択肢が賢明なようですし、たくさん新書を読むことは、いち早くインフォメーションからインテリジェンスへと昇華させてくれる優秀な手段であると思いますよ。