自制心を保つ
自分を律し、誘惑に流されない。
そんな自分を維持するにはどうすればいいのか・・・。
逆に言えば、なぜ自分を律することは難しく、誘惑に流されやすいのか。
それは”自制心”の性質を理解することが大切なようです。
自制心とは何かを理解することによって・・・
- やるべき事をやれる人になる
- 誘惑に負けずに意志を貫く
- 芯がある人として周囲から一目置かれる
そんな人物に自分を伸ばすことができるようになります。
自制心を保つにはどうすればいいのか
著名ブロガーのジェームズ・クリアー氏の著書「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」によりますと、自制心を保ち続けることができる人とは、自制心の消耗を防いでいる人であるとされています。
なぜなら、自制心は筋肉と同じで使えば使うほど疲労して本来の力が出せなくなるためです。
だから、自制心を無駄に消耗しないこと。
これが重要なようです。
自制心は消耗する
何よりも大切なのは、自制心は消耗するということです。
自制心がある人は、1日中、常に高い自制心を保っているわけではないのです。
自制心を消耗させていないから、自制心があるのです。
つまり、誘惑の多い環境から自分を遠ざけることに長けている人のことを、自制心がある人なのだという事に他なりません。
選択機会が増えると意志の力は弱くなっていく
意志は一定ではなく、個人差があります。
また、時間の経過と共にその意志の力は弱くなっていきます。
これの一例としてよくもちいられるのが、いちご実験です。
子供に「このイチゴは食べちゃダメだよ」と伝えて、その部屋に子供だけを残すとどうなるのかという実験です。
大抵の子供は、最終的にイチゴを食べてしまうのですが、全ての子供がいきなりイチゴを食べるわけではありません。
ダメと言われたから・・・と葛藤しながらも、最終的にはイチゴを食べてしまうというパターンが非常に多いのです。
初めは意志の力で誘惑から自分を守りぬこうとするのですが、時間と共にそれが弱くなり、ついついイチゴを食べてしまうのです。
つまり、意志の力は一定で維持できるものではないことがそこで分かると言うものです。
子供だから・・・という事もなく、大人も同じです。
例えば、不倫や浮気というものがダメなことは全ての人が知っていますが、常にあちこちでそういう話題に事欠きませんよね?
大人が意志の力が強いなら説明がつきませんよね。
意志の力を疲弊させないように整えていく
意志の力は弱くなるのが普通で、大人と言えども意志が弱まっている時に誘惑を突きつけられると、その誘惑に負けることがあります。
そこで取るべき選択肢が次の2つです。
- 誘惑を遠ざける
- 意志力を鍛える
この2つです。
中でも、誘惑を遠ざけることが大切です。
例えば、ダイエットをしたいと思うのなら、意志の力でやり遂げようとしないことです。
人間の意志の力は一定ではなく、誘惑に負ける事があるのです。
目の前のご飯を食べるのを我慢する…というやり方はあまりよろしくないということです。
誘惑を身近な所から遠ざけること。
つまり、食べ物を生活空間に置かないことがダイエットを成功させる秘訣なのです。
食べたいけど食べ物がないから無理だと自分自身を諦めさせて、意志の力を消耗させないことがとても大切なのです。
まとめ
自制心のある人になるには、自制心をむやみに消耗しないことがコツです。
人間の持つ自制心は消耗しるものであり、消耗すればするほど誘惑に負けてしまいます。
だから、自制心にある人になるには、自制心をむやみに使わないこと。
そして、むやみに自制心を使わないためには、誘惑する何かを身近に置かないことがカギを握ります。
もしあなたが、自制心がないな・・・と思われることが多くて「自制心を身に着けたい」と思われているのなら、それはあなたに自制心がないのではありません。
あなたの周りには誘惑が多すぎるのではありませんか?
是非一度そういう目で見直してみて、生活を整えることを意識して見てください。
自制心を使わずに済むようになると、きっとあなたの望む自制心がある自分になることができるはずです。