平和にすごしたい
そんな未来を手に入れるにはどうすればいいのか。
それは途方もなく大変な道のりなのかもしれませんが、せめて毎日の愚痴や不平不満は少ない毎日を送れるようになりたい。
そんなことを時々思うのですが、それを実現するヒントは”戦略を持つ”ということにあるようです。
言い方を変えると”目的を持つ”。
その意識付け一つで、不平不満や愚痴がたまりにくい毎日を送れるようになるかもしれません。
不平不満がたまっていく理由
戦略を学ぶために今読んでいる本の中に、こんな表現がありました。
”戦略がないとウェット情報化していく”
砕いて言いますと、貴重な情報であっても”戦略”が存在しない組織はそれを吸収しきれない。その結果、企業としての貴重な情報が個人が保有する情報(ウェット情報)となっていくというものです。
だから、戦略を持つことは大切だよって考え方でもあり、現場の意見を聞きまくることが重要なのはそのためでもあります。
情報が個人にたまっていく理由
例えば、現場でお客さんから「こうしてほしい」という要望を受けたとします。
その要望を上にあげて、それが業務に反映されるようになると、組織の業務全体にメリットがあります。
でも、これはそういう仕組みがそこにあるから実現できることです。
お客様のために業務レベルを上げるという戦略目標がなければ、お客様からの要望は仕事を増やすだけのクレームと取られかねませんから、その要望を上にあげることなく、自分の中でそっとしまっておこうとする人が出てくる。
でも、その人の持つその情報はお客様からの要望ですから、ビジネスの種、付加価値のヒントに違いはありませんってことなんです。
現場の人の話を聞くことが大切だと常々言われていたり、飲みにケーションは大切だという人がいるのは、そのためなんですね。
不平不満は戦略(目的)がない部分に生まれていく
戦略がないところではウェット情報が増えていく。
初めにこの言葉を見たときには、「確かに!!」と「どういうこと?」が同時に湧き上がりました。
肌感覚としては何となくわかるのですが、でも、理屈でつなげていこうとすると直ぐには理解できない…という感覚に襲われましたが、自分に当てはめて見ると確かにな…と思えるようになりました。
小さなころの不平不満
すっごく大雑把ですが、小さなころの不平不満ってのも、戦略の不一致による我慢によるものなんじゃないかな?とも思っています。
例えば、何をしても褒めてもらえない、でも、些細なことで烈火のごとく怒られるという体験をすると、褒めてほしいことがあっても言えなくなります。
そして、褒めてほしいという想いだけが心の中にたまっていきます。
その想いを抱えながら生きていく中で出会った誰かと、打ち解けてその想いを知ってもらいほめ言葉をたくさんかけてもらった時に、その相手は深く信じれる掛け替えのない相手となるはずです。
これも戦略の不一致からウェット情報が生まれ、現場の声を拾い上げることで本当に必要なものを知るという1つの形なのかな?とも思います。
作業の目的化している環境
僕の過去の中で辛かった思い出として残っているものの1つに、高校時代のとある工場でのライン作業があります。
流れて来る段ボールに対して決まった処理するだけ。
夏休み限定のバイトとはいえ暑くて辛い毎日でした。
その作業、もっとこうすればいいのに…と思ったことがあったのですが、チラッとそれを言ったらきつめにおばさまに怒られたので、速攻で心のシャッターを下ろして黙々と作業をした毎日でした。
今思えば、そういうものを拾い上げて作業の効率化をしていこうという戦略がなかったので、現場から出るよりよいやり方、不平不満なんてものを求めてなかったのだと思います。
まとめ
個人個人が抱える情報をウェット情報と言います。
時にはそれが企業の経営判断を左右することもありますので、ウェット情報を多く集めるほうが良いとされています。
では、なぜウェット情報が生まれるのか。
それを辿ると、戦略がない、戦略が合わないということが原因になっているようです。
貴重な情報であっても必要とされていないと判断された結果、上部に伝わることがなく、個人レベルにとどまってしまう。つまりウェット情報化していくそうです。
だから、その個人レベルにとどまっている貴重な情報を集めることにコンサルタントやできる上司は専念するそうです。
仕事に限らず、私生活でもそうかもしれません。
ダイエットをしようと思ってない時の体重計の数値は不要な情報ですが、ダイエットに取り組んでいる時の体重計の数値は必要な情報に変わるのと同じです。
まずは包括的な戦略を持つこと。
戦略を持つことで、色々な意見が自分の持つ戦略を前進させてくれる糧になってくれるので、戦略を持ってみる。
そんな意識が大切なようです。