相手を変える習慣力の内容
いつもの行動が相手の深層心理に影響を及ぼしている
相手を変えたいけど変わらない。
それは、あなたのいつもの行動が、相手を頑なに”変わらない”と決断させているのではないか?
あなたが相手の変化を促進させる行動を取れば、相手も自然と変化を起こせるよといった事が書かれている一冊です。
その中でポイントをいくつか紹介させていただきます。
相手はこちらの深層心理が伝わっている
人間同士のコミュニケーションは、言葉のメッセージだけではなく、その裏にある意図やその人の深層心理にあるものがシッカリと伝わってしまいます。
焦りや怒りがある状態で発する言葉は、その言葉の内容プラス内面の焦りや怒りが伝わっています。
相手はそれを感じ取って、総合的な判断として”変わらない”という態度を決断しています。
承認すること、期待する事の大切さ
相手に変わってほしいと思うのなら、相手の内側に火をつけることが大切です。
一言で言えばモチベーションです。
やる気にさせる、前向きにさせる。
そんな一言を自然と、そして本心で発することができれば、相手は自ら進んで自分を変えようとして行動を起こします。
そのカギとなるのは、”承認”や”期待”です。
相手を変える習慣力の感想
相手を変えるには、命令や指示といった上からの強めの圧力ではダメだということが書かれている一冊です。
動機付け1つで人はどう動くのか変わるよ、その動機付けとはこういう事だよということが書かれています。
実際に、高圧的な対応を取られたことで嫌気がさしたり、意地でもその通りに動いてなるものか!と思った経験がある方なら、そういった対応がいかに相手を変える力がないのかはよくわかると思います。
正論だろうがその言い方や態度に自分が従いたくないと思ったら従わないし、この人にはお世話になっているから恩返ししなければ・・・と自然と思える相手なら、率先して自分を変えようとするものです。
動機付け一つなんですが、その動機付けに影響を与えているのは普段の言動。
どんな言葉を使って、相手のどこを見て、どう伝えているのか。
自分はこのジャンルについて興味があって色々と学んだこともあって知っている部分が多い内容でしたが、暖簾に腕押しが続いている方には眼から鱗すぎて反発したくなるような内容の一冊なんじゃないかな・・・と思います。
残念な点を言えば、知識の紹介だけで具体的な手法や論理についての説明が少ないところかな・・・。