複利で伸びる1つの習慣の内容
習慣を身に着けると、人生は大きく変わります。
そう謳っている本は多くありますが、習慣は複利で伸びていくんだよという視点で習慣を捉え直し、その上で、効果的な習慣の習得方法を紹介してくれている一冊です。
習慣とは複利で伸びる性質がある
この本の肝とも言えるのが、習慣と複利の関係性です。
複利という言葉の意味が分かりにくいかと思いますので簡単に説明をしますと、利子が合算された原本にさらに利率がかかって利子が生まれて・・・を繰り返すことを複利といいます。
- 100の貯金に対して利率1%で1の利子が生まれて、貯金は101になりました。
- 次は101の貯金に対して1%で1の利子が生まれて、貯金が102になりました。
それを続けていった結果、今は300の貯金になり、1%の利率で3のの利子が生まれます。
さらにそれを続けていった結果、今は1,000の貯金になり1%の利率で10の利子が生まれます・・・
これをエンドレスに続けて雪だるま式が大きくなるのが複利のすごいところで、習慣にはその性質があるよということを説明されています。
習慣を効果的に身に着ける方法
習慣を身に着けたいと思っても、なかなかうまくいかない人が多くいます。
それは、習慣を身に着ける正しい方法を学んでいないからで、シッカリと理解して実践すれば習慣を身に着けることは誰にでもできます。
逆に、その方法の逆のアプローチを用いれば今ある習慣を取り除くことも可能です。
では、どうすればいいのか・・・が具体的に書かれています。
複利で伸びる1つの習慣の感想
習慣系の書籍の中で、かなりの良書です。
習慣を身に着ける上でどれを読めばいいのか分からないと迷われているのなら、これを読んでみてください。
他の本で学べることは、この本が全てカバーしていますよと言ってもいいぐらいの良い本です。
僕がこれだけ激推しできるのは、シッカリと科学的な裏付けを用いている点にあります。
しかも1つの分野に偏った考え方ではなくて、科学的な裏付けであったり、哲学者の明言を用いたり、時にはドラマの名セリフを用いたりしながら、そうすることが良いとする根拠をシッカリと明示されています。
そういった裏付け重視の内容であることが強く関係しているのが、習慣の身に着け方に関する部分です。
習慣を構造分解し、その背景にある要因を説明する。
明確に裏付けのある理論ですから、新しい習慣を習得する時も、不要な習慣を解除する時も、力を入れる方向が逆なだけで、発想そのものは同じであるということが分かりやすく説明されています。
だからイメージしやすく、イメージしやすいので理解しやすく、理解できるので実践しやすいというのがこの本の最大の特徴だと思っています。
何か新しい習慣を身に着けたい、もしくは取り除きたい、そして自分の人生を変えていきたいと思われるなら、是非手に取ってみてください。
書籍代以上のメリットは必ず得られる一冊です。