読書メモブログ

読書して思ったこと・分かったこと

【書籍】理系読書の感想

理系読書の内容

理系読書=行動する前提の読書術

「理系読書」とは何かとなると、行動を起こすことを前提とした読書法であるという一言に要約できるのかもしれません。

その大きな特徴は”逆算”という前提で読書を進めていくという考え方にあります。

なぜ読書をするのか。
問題解決のために読書をしているのだ。

では、問題を解決してどのような状態になることを理想としているのか。
その理想に使づくためには、どのような方法があるのか。

それを知り、その方法を試して理想に近づくために行う読書が「理系読書」であるという考え方です。

理系読書の大きな特徴

本ではなく知識・ノウハウが中心に来る読書サイクル

多くの読書法の本では、本を中心とした考え方をしています。
本をどう選び、どう読むのか。読んだ後の本をどうするのか、といった本を中心にした考え方です。

しかし、理系読書では本が中心ではなく、本に書かれている知識・ノウハウを中心とした読書スタイルを提唱しています。

その特徴は理系読書が本の中ですすめている下記の読書サイクルにも現れています。

  1. 準備 … 理想と問題を明確にし、その問題の解決に役立つ知識・ノウハウを書籍から抜き取る
  2. 実験 … 得た知識・ノウハウを実際に試してみる
  3. 評価 … 実践してみてどうだったのかを評価する

このサイクルをグルグル回すことが理系読書のスタイルです。
読書と呼べる部分は3段階の中の1だけで、他のパートは”やってみる”部分です。

これだけでも、読書が目的なのではなく、問題解決が目的なのだということがわかるかと思います。

このサイクルを意識して読書に望むことが理系読書です。

コスパの高い本の読み方

読書は問題解決の知識・ノウハウを得るために行うのだという明確な目的意識を持つこと。
これがコスパの良い読書にも繋がるという考え方も持っているのが理系読書です。

なぜならコスパとは次の式で説明できてしまうためです。

コスパ=リターン/コスト(時間、お金、ストレス)

コスパが良い読書を実現するには、読書からリターンを得ることと、コストをかけない事が重要になってきます。

リターンがどの程度になるのかは本を読む前は未知数ではありますが、コストはその気になれば簡単に確実に下げることができます。コストが下がれば必然的にコスパは良くなります。

そのコストの中でも、無駄な時間を削ることは本の読み方次第で簡単に実現可能です。

問題を明確にし、その問題解決の知恵を得るために本を読むのだという目的意識を持ち、その目的にそぐわない箇所は読み飛ばす。とにかく問題解決のノウハウを得ることに徹する。

そうすることでコストを下げることができます。

また、一行目から一文字も飛ばさずに読むことは小説などでしか必要がない読み方である=文系読書であるとしていて、その対比として問題解決に関係する箇所しか読まない読み方=理系読書として定義されています。

このようなコスパを重視した読み方について多く言及されているのも本書の特徴です。

5つの能力を高めることにも繋がっていく

理系読書では、本を読むことが目的ではなく、問題解決のツールとして本があり、その本の中身を検証してこそ意味があり、価値があるという考え方が徹底されています。

そして、それは次の5つの能力を高める事に繋がるともしています。

  • 問題発見力
  • 抽象化力
  • 仮説思考力
  • 行動デザイン力
  • 評価重視力

問題を見つけ、目的を設定し、その目的のためにどうすれば良いのかという行動パターンを書籍から抜き出し、実践し、その結果を評価する。

このサイクルが理系読書で、サイクルを回せば回すほど上記の5つの能力が高まります。

いずれの能力もいかなる場面、いかなる状況でも役立つ能力です。
仕事はもちろん、プライベートでも役立つ能力です。

読書によってそれらを同時に高めてしまいましょうというのも、理系読書の大きな利点でもあります。

つまり・・・

読書をしたらアウトプットしましょう、行動しましょうということは、多くの読書本に共通して書かれています。

読書について述べている書籍を見渡しても、アウトプットはしなくても良いと書かれている本を見たことがないというぐらいにどの本でも共通している読書には欠かせない重要なエッセンスです。

しかし、アウトプットを中心として読書を設計している本というのは、今日現在の僕が知る限りではこの「理系読書――読書効率を最大化する超合理化サイクル」だけです。

  • 読書をしたらアウトプットしろ、行動しろって言われるけど、どうしたらいいんだよ?
  • アウトプットはいずれする・・・と思っている。でも、結局やらないことが多い。
  • 本を読むことが目的になっていて、いつのまにか手段の目的化になっている

こんな事を思ったことや感じたことがある人は、一度手に取ってみても損はない一冊だと思います。

僕はこの本のお陰で、”問題意識を持った読書”を以前よりより一層できるようになったと感じています。