「読書について」の内容
メインテーマ:書く(出版する)ことと”ただ単に読む”ことへの痛烈な避難
中世ヨーロッパから現代も通じる本事情
ショウペンハウエル(1788‐1860)が生きた時代と現代は面白いほど良くにていることが書籍を通してわかります。
むしろ、現代の話をしているのだろうか?と思うような内容です。
本は溢れ、その本の多くはお金のために書かれた本。
そんなものを作るのも、そんな本を作るのも愚かだ!という怒りがにじみ出た文面が溢れる一冊です。
読むことに逃げるな!思考こそが大切なんだ
読むことに逃げる、読んだ冊数を勝ち誇るなどをとことん否定しています。
読んだから偉いのではない。
考えるからこそ素晴らしいのであって、考えることを放棄して、他人に考えさせたものを読んで悦に入るのは間違えている。そんなことをするなら本を読まないほうがましだ。
なのに、立派な人たちも本を読むことに直ぐに逃げるようになった。
思考が先で、本はその確認作業ぐらいの位置づけで考えろ!と熱く熱く語っておられます。
ほとんどの本は駄本。金のために書かれた中身のない本だ!
90%以上の本は読むに値しない駄本であるとも痛烈に批判されておられます。
ほとんどの本が自身がお金を得るために書かれた本で、考えた形跡も何もない、他人の考えのただの書き写しのような本ばかりが溢れている。
そんなものを読んでも何も身に付かない。
読まないほうがマシだ。
金を稼ぐ目的として書かれた本ではなく、考え抜かれたものが溢れたものとしての本、本を書く前から考えに考えぬいたことが記された本を選び、読むべきだ。
そんな駄本に溢れる現状と、ちゃんと良い本を選べという熱いメッセージも込められています。